ステンレスワークトップ(天板)の裏貼り加工

システムキッチン用ステンレスワークトップの裏側

今回はステンレス製ワークトップの裏側の補強作業の工程を紹介していきます。

通常、特注ステンレスワークトップ(天板)のステンレス板厚は1.0mm~1.5mmが一般的です。
板厚だけでもかなり頑丈なのですが、さらにワークトップ面の歪みや耐荷重の強化、キッチンキャビネットとの安定した接合を目的として、ステンレス板の裏側には反りにくいベニア合板を貼り付けています。
我々の業界ではこれを「裏貼り(うらばり)」と言い、システムキッチンの良し悪しに直結する重要な工程になります。

作業前のステンレスワークトップ

今回の取り扱う製品は、間口3000mm×奥行600mmもあるワークトップにダブルシンク付きの特注オーダー仕様のもの。

そしてワークトップの裏側に、12mm厚のベニア合板を貼り付けていきます。

まず、ゴミのない平らなテーブルの上にステンレスワークトップを裏返しにセットしておきます。

寸法に合わせてベニア合板をカット

ステンレスワークトップの裏側に貼り付けるベニア合板をカットして合わせていきます。

寸法間違いの無いよう、カットしたベニア合板を載せるのがポイントです。

速乾ボンドの吹き付け作業

ベニア合板の寸法がOKであれば、速乾ボンドをスプレーガンで吹き付けていきます。

画像のように、厚塗すぎないよう、なるべく均等に吹き付けるのがポイントです。換気が良い場所で作業するよう注意してください。

速乾ボンドでハケ塗り作業

次にステンレスワークトップ側にも速乾ボンドを塗布していきます。ステンレス側にはハケで作業をしていきます。

ステンレスワークトップの折り曲げ部、シンクの裏側にボンドが飛び散らないように、ハケで丁寧に作業していきます。

ベニア合板貼り付け作業

少し時間をおいて、丁度いい接着するタイミングになったら、丁寧に貼り付けていきます。

一旦貼り付けてしまうと剥がれなくなり、微調整が出来なくなりますので慎重に貼り付けていきます。

ベニア合板の継ぎ目には、ホッチキスのような針で固定できるタッカーという専用工具を使い作業していきます。

裏貼り完成

重しを置いて時間がたてば作業完了になります。ステンレス天板がしっかりしますので、持ち運び時や納品時に曲がったりよれたりしません。

ステンレスシンク取り付け時の溶接のひずみもカバーしてくれます。ベニア合板分は重くはなりますが、丈夫で重厚感はあります。

ステンレスカウンター裏貼り付きが可能です。

今回はステンレスワークトップの表舞台ではなく、裏舞台について解説させていただきました。今回は12mmのベニア合板貼りでしたが、

ベニア合板の規格の厚みは、2.5mm3mm4mm5.5mm9mm12mm15mm18mm21mm24mm30mm。

仕様や用途に合わせ組み合わせが可能ですので、キッチン下台キャビネットに合わせた自由な厚さをお選び頂けます。

裏面が見えがかるときに使用する化粧材、ポリ合板(ポリエステル樹脂)、メラミン化粧板(メラミン樹脂)も取り扱いがありますのでお気軽にお申しつけください。

他にもシステムキッチン用ステンレスワークトップの加工について投稿にしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

システムキッチン用ステンレス製天板(ワークトップ)のオーダーメイド製作ならお問合せ下さい。